今日は3月11日です。大震災から5年が経ちました。
あの日は多くの人が、様々な場所で、様々な体験をされたことと思います。
私は当時サラリーマン。下妻市にあるメガネ店で仕事をしていました。
突然の大地震が来て停電、断水になりました。
今でもまだ、足の裏から伝わってくる、あの感覚は忘れることはできません。
寒い日でしたので、日が落ちてからは寒さを車でしのぎました。
本社とも連絡がとれない中、どう行動したら良いかをいろいろと考えました。
その一帯が停電・・・暗くなっても街頭は点かず、信号機も消えたまま、まさに真っ暗でした。
丁度、家には妊娠中の妻がいましたので何としてでも帰らなくてはいけません。
車のライトだけが頼りの状況で車で移動するのはとても怖かったですが、真っ暗な交差点では、自然と譲り合いになり、何とか進んでいくことができました。
石下あたりで街の明かりが遠くに見え、水海道まで帰って来ると電気が普通に点いている様子でした。
少しずつ平常心に戻りながら家路を急ぎました。
地震発生から、いろいろなことが頭の中でグチャグチャな状態でした。
幸い無事に帰宅することができ、妻も無事でした。
私の体験など、大きな被害があった地域の方々とは比べ物にならないと思いますが、私は私なりに、家族と無事に、一緒に、生きていられる、ということがとても幸せなことだと思うことができました。
それから、私は自分の人生についていろいろと考えるようになりましたが、人のためになることをして真面目に働きながら、私を必要としてくれる人のためになるように生きていきたいと思いました。
私の仕事はメガネ屋です。私の経験やアドバイスがメガネを使っている人の役に立てば幸せです。
私が生きていることで、私が存在することで、仕事をすることで、人の役に立てるなら、地域の役に立てるなら、家族のためになるのなら、それは私の生きがいになると思っています。
この日に思うことを大切にして、日々の仕事にも活かせるように、頑張ってみたいと思います。